Mn
原子番号(atomic No.) 25
原子量(atomic weight) 54.94
クラーク数0.09(第12位)。Feに次いで最も広く分布する重金属で,殆んど全ての場所に見出される。鉱石としてはパイロルース鉱 MnO2,ブラウン鉱 3Mn2O3・MnSiO3,水マンガン鉱Mn2O3・H2O,サイロメレン鉱,菱マンガン鉱があり,鉄の鉱石にもかなりマンガンは含まれる。製法は酸化物を炭素で還元するかテルミット法あるいは電解によっている。α,β,γ,δの四同素体があり,α⇄β700°,β⇄γ1079°,γ⇄δ1143°。テルミット法ではαとβの混合物,電解法ではγが得られる。
物理的性質
純粋なものは銀白色,炭素を含んだものは灰色。室温で安定なαマンガンは鉄に似ているが鉄より硬く,脆い金属。
密度(ℊ/㎤)at 20℃ | 融 点(℃) | 沸 点(℃) | 比 熱(cal/ℊ) at 20℃ |
熱膨張係数 at 0〜100℃ |
熱伝導度(W・m−1・K−1)at 300K | 抵 抗 率(μΩ・㎝)at 20℃ |
7.42 | 1,244 | 2,097 | 0.115 | 23×10−6 | 7.81 | 160(α) |
化学的性質
空気中で塊状のものは表面が酸化されるがそれ以上には進まない。粉末は酸化されやすい,時によっては発火の危険がある。容易に希酸に溶けH2を発生し,Mn(Ⅱ)塩となる。濃硫酸および硝酸と反応して,夫々SO2およびNOを発生する。Al,SnあるいはSbとの合金は熱処理により強磁性を示し銅を加えると強磁性を増す(ホイスラー合金)。
用途
工業的には製鋼用のフェロマンガンが重要で,鋼材の有害成分Sを制御する元素であり,また脱酸剤としても一般的である。
合金添加元素として各種鋼材はもちろんAl合金,Mg合金にも添加される。また銅およびその合金一般にも脱酸,機械的性質の改善,耐食性などの向上のために添加されている。
CodeNo. | Symbols | Purity | Form | Unit | Price | |
MnMEPW01 | Mn | 2N5 | 粉末 | −#200 | 500ℊ | ¥ 10,000 |
MnMETB01 | 2N5 | タブレット | φ20×5t | 1P | ¥ 50,000 | |
MnMETA01 | 2N5 | ターゲット | φ2″×5t | 1P | ¥ 70,000 | |
MnMETA02 | 2N5 | φ3″×5t | 1P | ¥ 90,000 | ||
MnMETA03 | 2N5 | φ4″×5t | 1P | ¥110,000 | ||
MnMETA04 | 2N5 | φ5″×5t | 1P | ¥135,000 | ||
MnMETA05 | 2N5 | φ6″×5t | 1P | ¥160,000 |
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マンガン合金
Fe-Mn(焼結) 各種タブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
Ir-Mn(焼結) 各種タブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
Ir-Rh-Mn(焼結) 各種タブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
Ni-Mn(焼結) 各種タブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
Pt-Mn(焼結) 各種タブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
Rh-Mn(焼結) 各種タブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
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