Bi
原子番号(atomic No.) 83
原子量(atomic weight) 209.00
親銅族元素で硫化物相中に分配されており,地表で循環元素に属する。産出状態は自然蒼鉛の形が最も多く,また硫化物,酸化物,炭酸塩,砒酸塩などの鉱物として存在している。クラーク数2×10−5(第67位)。銅の電気製錬のアノードスライム中に多く,硝酸ビスマスを灼熱して酸化物とし,これをシアン化カリウムと融解還元する。
物理的性質
帯赤銀白色の金属。電気・熱伝導性は実用金属中最も悪い,すなわち電気的には半金属で,比抵抗119×10−6Ω・㎝(18℃)で,温度が高くなると電気伝導度が減少するが260℃以上で再び増大する。磁場中での電気抵抗増大は金属中最大で,低温(−182℃)では20万〜30万Gで1000倍以上となる。
極低温では平均自由行路が長いため電流磁気効果,シューブニコフ・ドウ・ハース効果,ドウ・ハースーファン・アルフェン効果が著しい。その他,サイクロトロン共鳴,音響磁気効果,磁気光効果,アルフヴェーン波等が研究されている。室温では非常に脆い金属であるが,225℃以上では押出成型ができる程になる。また,凝固する時に3~3.5%程体積膨張する特徴があり,さらに過冷現象があり,270℃で最大密度10.06となる。
密度(ℊ/㎤)at 20℃ | 融 点(℃) | 沸 点(℃) | 比 熱(cal/ℊ) at 20℃ |
熱膨張係数 at 0〜100℃ |
熱伝導度(W・m−1・K−1)at 300K | 抵 抗 率(μΩ・㎝)at 20℃ |
9.8 | 271.3 | 1,560 | 0.0289 | 13.4×10−6 | 7.97 | 117 |
化学的性質
酸化されやすい金属で,例えば粉末は青みがかった低級酸化物を表面に生ずる。空気中で加熱すると焼刃色になり,更に蒸発するまで熱すると青色の炎を出して燃え酸化物を生じ,冷たい部分に黄色に付着する(蒼鉛華)。酸化力のない酸には侵されにくいが,硝酸,王水,過酸化水素を含む塩酸などには溶ける。アルカリ金属,Hg,Ga,In,Tl,Sn,Sb,Cd,Ge,Pb,Cu,Ag,Au,白金族元素,Niなど多くの金属と合金をつくり易く,Fe,Crとは合金をつくりにくい。
用途
1.生化学的作用が強く,梅毒,創傷,火傷,かいよう,胃腸障害などに対する医薬として金属,無機化合物,有機化合物の形で広く使われる。
2.ビスマスは低融点であるためにローズ合金,ニュートン合金,ウッド合金,リポビッツ合金のようにPb,Sn,Cd,In等と共に易融合金をつくり,自動消化装置の口金,機械加工時のホルダー,ヒューズ,ハンダ等に用いられる。
3.固化する時の体積膨張を利用して活字合金としても使用される。
4.ベリリウムに次いで熱中性子吸収断面が小さいので原子炉の冷却剤として重要である。
5.アルミニウム合金,鉄鋼材料に少量添加され,その切削性を高める。
CodeNo. | Symbols | Purity | Form | Unit | Price | |
BiMEPW01 | Bi | 3N | 粉末 | 約15㎛ | 100ℊ | ¥ 8,000 |
BiMEPW02 | 4N | 75〜150㎛ | 25ℊ | ¥ 5,000 | ||
BiMEGR01 | 4N | 粒状 | 2〜5㎜ | 100ℊ | ¥ 9,000 | |
BiMETB01 | 4N | ダブレット | φ20″×5t | 1P | ¥ 40,000 | |
BiMETA01 | 4N | ターゲット | φ2″×5t | 1P | ¥ 70,000 | |
BiMETA02 | 4N | φ3″×5t | 1P | ¥ 80,000 | ||
BiMETA03 | 4N | φ4″×5t | 1P | ¥ 100,000 | ||
BiMETA04 | 4N | φ5″×5t | 1P | ¥ 125,000 | ||
BiMETA05 | 4N | φ6″×5t | 1P | ¥ 150,000 |
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