Pd
原子番号(atomic No.) 46
原子量(atomic weight) 106.4
白金族の金属元素で,白金鉱,金鉱,銀鉱中に合金として含まれている。クラーク数1×10−6(第71位)。
製法によりパラジウム海綿,パラジウム石綿,パラジウム黒が得られる。
物理的性質
銀白色の金属で延性は白金よりやや劣り,展性は白金より大きい。
密度(ℊ/㎤)at 20℃ | 融 点(℃) | 沸 点(℃) | 比 熱(cal/ℊ) at 20℃ |
熱膨張係数 at 0〜100℃ |
熱伝導度(W・m−1・K−1)at 300K | 抵 抗 率(μΩ・㎝)at 20℃ |
12.02 | 1,552 | 2,877 | 0.058 | 11×10−6 | 71.8 | 10.8 |
多くの気体,特にH2をよく吸収し,H2をよく透過する。H2の吸収量は室温でその体積の350〜850倍で,著しく膨張し,脆くなり,さけ目を生ずる。真空中で加熱すると吸収されたH2は放出される。H2はPd中に原子状で溶けており,著しく活性化されている。Pdと接触したH2は室温・暗所でCl2,Br2,I2およびO2と反応し,SO2をH2Sに,硝酸イオンと亜硝酸イオンとアンモニアに,ニトロベンゼンをアニリンに還元する。またH2を吸収したPdはO2およびH2Oの存在下で,COをCO2に,N2を亜硝酸アンモニウムに,ベンゼンをフェノールにする。
化学的性質
酸に対する抵抗力は白金族金属中最も小さく王水に溶け,濃硝酸に速やかに溶け,希硝酸にも徐々に侵される。濃塩酸にはほとんど侵されない。濃硫酸中で煮沸するとSO2を発生して溶け硫酸パラジウム(Ⅱ)になる。水酸化ナトリウムや硝酸ナトリウムと融解しても酸化されないが,過酸化ナトリウムと加熱すると酸化パラジウム(Ⅱ)になる。
用途
白金より安値で,軽いので種々の合金として使用される(殆んどの金属と合金をつくる)。電気接点,歯科材料,装飾,触媒,陶器の黒色顔料などに使われる。
CodeNo. | Symbols | Purity | Form | Unit | Price | |
PdMEPW01 | Pd | 3N5 | 粉末 | -#200 | 25ℊ | 時価 |
PdMEGR01 | 3N5 | 粒状 | 25ℊ | 時価 |
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