Mo
原子番号(atomic No.) 42
原子量(atomic weight) 95.95
モリブデンは比較的広く存在するが,量はあまり多くない。クラーク数1.3×10−3(第42位)。輝水鉛鉱MoS2,モリブデン鉛鉱PbMoO4等が鉱石で,現在の生産額の90%はアメリカ(ColoradoのClimaux鉱山が有名)。製法は,鉱石を培焼し,アンモニア水に溶かしパラモリブデン酸アンモニウムとし,更に熱分解して酸化モリブデン(Ⅵ)MoO3として,これを水素還元する。他にテルミット法,融解塩電解法なども用いられる。水素還元による粉末は,水素ガス中で焼結し,アーク融解でインゴットとする。
物理的性質
還元されたものは灰色粉末,焼結あるいは融解すると銀色。
密度(ℊ/㎤)at 20℃ | 融 点(℃) | 沸 点(℃) | 比 熱(cal/ℊ) at 20℃ |
熱膨張係数 at 0〜100℃ |
熱伝導度(W・m−1・K−1)at 300K | 抵 抗 率(μΩ・㎝)at 20℃ |
10.2 | 2,615 | 5,512 | 0.059 | 5.1×10−6 | 138 | 5.7 |
化学的性質
フッ化水素酸,塩酸,希硫酸などでは反応しないが,酸化力のある熱濃硫酸,濃硝酸,リン酸,王水では反応して酸化モリブデン(Ⅵ)となる。アンモニアガスと熱して窒化物となり,アンモニア水では空気があればパラモリブデン酸アンモニウムとなって溶ける。反応性は,フッ素とは常温でも反応して(粉末時)MoF6,塩素とは300℃で速やかにMoCl5,臭素とは600℃でMoBr4,ヨウ素とは800℃以上でMoI2となる。また,P,As,C,Si,Bとは高温で反応し夫々の化合物をつくる。
用途
最大の用途はステンレス鋼で(Moの90%),次に耐火合金(5%)用として使われる。炭素,W,Rh,Taに次ぐ高融点金属なので,タングステンの代りに使用されることがある(タングステンより安価なため)。電子管材料として陽極・グリット支持金属に使用され,線は電熱線として1600℃まで使用。次に,大きい用途はモリブデン青,モリブデン酸塩などとして顔料,分析用。石炭,石油の水素添加時の接触剤にも用いられる。
CodeNo. | Symbols | Purity | Form | Unit | Price | |
MoMEPW01 | Mo | 3N | 粉末 | 2〜4㎛ | 100ℊ | ¥ 8,000 |
MoMETA01 | 3N5 | ターゲット | φ2″×5t | 1P | ¥ 45,000 | |
MoMETA02 | 3N5 | φ3″×5t | 1P | ¥ 50,000 | ||
MoMETA03 | 3N5 | φ4″×5t | 1P | ¥ 55,000 | ||
MoMETA04 | 3N5 | φ5″×5t | 1P | ¥ 70,000 | ||
MoMETA05 | 3N5 | φ6″×5t | 1P | ¥100,000 |
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モリブデン合金
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