Ir
原子番号(atomic No.) 77
原子量(atomic weight) 192.2
白金族の金属元素で銀白色の延性に乏しいもろい金属。
物理的性質
密度(ℊ/㎤)at 20℃ | 融 点(℃) | 沸 点(℃) | 比 熱(cal/ℊ) at 20℃ |
熱膨張係数 at 0〜100℃ |
熱伝導度(W・m−1・K−1)at 300K | 抵 抗 率(μΩ・㎝)at 20℃ |
22.4 | 2,443 | 4,527 | 0.031 | 6.8×10−6 | 147 | 5.1 |
イリジウムは白金鉱中に遊離の形あるいはオスミウムとの合金イリドスミンとして存在する。白金鉱を王水処理するとイリジウムとイリドスミンはロジウムと共に不溶性残留物として残る。イリドスミンからイリジウムを得るにはヘキサクロロイリジウム(Ⅳ)酸アンモニウムとして分離する。これを赤熱するとイリジウム海綿を得る。結晶イリジウムはイリジウムを黄鉄鉱とホウ砂と共に加熱し,生成物を希硫酸処理して得る。
カルボニルを熱分解するとイリジウムフィルム,ガラス管中で融解金属を引き伸ばすとイリジウムフィラメントが得られる。酸化イリジウム(Ⅲ)のアルカリ性溶液をアルコールと煮沸するとイリジウムブラックを得,イリジウム−亜鉛合金を塩酸処理すると微粉末のイリジウムを得る。塩化物の水溶液の還元あるいは水中放電によりイリジウムヒドロゾルが得られる。色は赤色〜黒色。化学的には,粉末でない限り王水にも不溶。
用途
(1)白熱状態で加工し,ルツボ,ダイスに使用。
(2)合金元素として白金および白金族元素金属類の硬化元素として使用。
オスミウムとの合金は万年筆のペン先,白金との合金はメートル原器に用いられた。
CodeNo. | Symbols | Purity | Form | Unit | Price | |
IrMEPW01 | Ir | 3N | 粉末 | 25ℊ | 要問い合せ | |
IrMETB01 | 3N | タブレット | φ20×5t | 1P | 時価 | |
IrMETA01 | 3N | ターゲット | φ2″×5t | 1P | 時価 | |
IrMETA02 | 3N | φ3″×5t | 1P | 時価 | ||
IrMETA03 | 3N | φ4″×5t | 1P | 時価 | ||
IrMETA04 | 3N | φ5″×5t | 1P | 時価 | ||
IrMETA05 | 3N | φ6″×5t | 1P | 時価 |
その他の形状も承っております。ご相談下さい。
イリジウム合金
Ir-Mn(焼結) 各種ダブレット,ターゲット承っております。ご相談下さい。
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